本日の英会話フレーズ
Q: 「頑張って! / 成功を祈るよ!」
A: “Break a leg!”
Break a leg! 「頑張って! 成功を祈るよ!」
(informal) used to wish somebody good luck
[Oxford Advanced Learner’s Dictionary]
“Break a leg!”は、直訳すると「脚を折れ!」という意味になってしまいますが、
実は、この表現は、これから何かパフォーマンス(演劇、演奏、歌唱、ダンス、
スピーチ、プレゼンテーションなど)をしようとしている人に対して、
「そのパフォーマンスが上手くいくように幸運を祈る」
という意味合いで用いられる表現で、
「頑張って!」「成功を祈るよ!」という意味になるんです。
“Good luck!” 「幸運を祈るよ!」「成功を祈るよ!」と同じような意味ですね。
舞台関係者の間では、公演の前に、出演者に向かって
“Good luck!”「幸運を祈るよ!」と言うと、
その逆の“bad luck”が起こるから、縁起が悪く不吉だという迷信があるそうです。
そこで、“Good luck!”の代わりに、“Break a leg!”「脚を折れ!」
と言うようになったと、一般的には言われています。
でも、この“Break a leg!”という表現には、
もっといろいろな語源があるんですね。
・舞台が成功すると、カーテンコールに出て、
何度も脚を折り曲げてお辞儀をすることから、
「何度もカーテンコールに出て脚を折られますように」という意味で、
“Break a leg!”と言うようになった。
・観客が舞台に満足すると、舞台に向かっておひねり(お金)が投げ込まれ、
それを拾うのに脚を折り曲げることから、“Break a leg!”と言うようになった。
・脚を切断しなければならない不幸に遭いながらも、その後、
役者として成功を遂げ、国葬の名誉を受けたフランスの舞台女優
Sarah Bernhardt(サラ・ベルナール)のように頑張れということから、
“Break a leg!”と言うようになった。
・1865年、リンカーン大統領を暗殺した舞台俳優John Wilkes Booth
(ジョン・ウィルクス・ブース)が、犯行後舞台に飛び降りて
脚を折ったことから、“Break a leg!”と言うようになった。
(だが、一説によると、馬から転落して脚を折ったというのが真相らしいが、
それではかっこ悪いから「舞台に飛び降りたときに折った」ということにした
とも言われている)
このように、いろいろな説があるんですが、
“Break a leg!”という表現が用いられるようになったのは、
比較的最近のことなので、
それよりもずいぶん前の出来事が語源というのは、
ちょっと信憑性に欠けるということで、
本当は、外国語から由来しているという説が有力なようです。
元々は、ヘブライ語の“Hatzlakha u-brakha”「成功と祝福」が、
その響きが似ているドイツ語の“Hals und Bein bruch”「首と脚を折る」
に変化して、それを英語で言い換えて“break your legs and neck”になり、
ニューヨークの演劇界で、それを言いやすいように短くして、
“break a leg”になったと言われています。
そんな興味深い語源を持つ“Break a leg!”「頑張って!」「成功を祈るよ!」
という表現ですが、くれぐれも間違って、
“Break your legs!”などと言わないように気をつけましょう^^
これは、本当にそのままの意味で「骨折しろ!」
という意味になってしまうそうなので・・・
“break your legs and neck”が短くなって、
“break a leg”になったのだとしたら、
“Break your legs!”と言っても良いような気もしますが、
ネイティヴの人たちに言わせると、それはあり得ないということなので^^
“I have to give a presentation this afternoon.”
「今日の午後、プレゼンテーションをしなくちゃいけないんだ」
“Break a leg! You can do it.”
「頑張って!あなたならできるわ」
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