英語学習者の最終的目標は、
1. 語彙
2. 英文法
3. リーディング
4. リスニング
5. ライティング
6. スピーキング
これら全てを満遍なく理解する能力を身に付けることなのではないでしょうか。
そして、これらを効率よく学習するためには、
まず、語彙と英文法をきちんと学習して、
英語の基礎となる土台作りをすることが
重要だということもよく分かります。
でも、私のように学生時代に英語が苦手だった者にとっては、
英単語の暗記、英文法の学習と聞くと、もうそれだけで憂鬱になり、
学習意欲を削がれてしまうんですよね。
そして、この語彙・英文法の学習が、なかなか進まないために、
次の段階のリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの
学習も途中で挫折してしまうという悪循環に陥るということになって、
いつまで経っても、英語力が上達しないということに・・・
少し前の私も、こんなことの繰り返しでした。
でも、海外のドラマや映画を見ると、
「英語のリスニングができればなぁ・・・」と思い、
海外ミステリーの日本語訳を読むと、
「原書の英語のままで読めればなぁ・・・」と思い、
外国人に会う機会があると、
「英語をペラペラしゃべれればなぁ・・・」と思うこともしばしば。
やはり、頭の片隅では、英語ができるようになりたい
という気持ちを拭い去ることはできませんでした。
そんなときに、出会った本が
「いっぱい読めばしっかり身につく 今日から読みます 英語100万語!」でした。
(今から「多読」を始められる方は、この本の最新版という位置づけの
「英語多読入門(CD付) (めざせ! 100万語)」の方がよいかもしれません。)
辞書は引かない
分からないところは飛ばす
つまらなければやめる
という原則に従い、英語の本を読むことで、
英語をいちいち日本語に訳すことなく、
英語を英語のまま理解することができるようになるという話を聞いて、
ちょっと半信半疑だったものの、
苦手な英単語の暗記、英文法の学習をしなくてもよいのなら、
「それはちょっとやってみてもいいかな」という軽い気持ちで、
この「英語100万語!」を始めてみたんですね。
そして、その結果はどうだったかというと・・・
本当に、英語の本をいちいち日本語に訳すことなく、
英語を英語のまま理解することができるようになったんです。
まさに「継続は力なり」ということを実感したわけですが、
やはり、嫌々、英語の本を読んでいるようでは続かないわけで、
英語を英語のまま理解することができるようになるまで、
「多読」を続けられたということは、「多読」が楽しかったということが、
一番の理由だったんですよね。
「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったもので、
本当に楽しみながらでなければ、ここまで続けることはできなかったと思います。
それが、最初から、「英単語を何語覚えなさい」とか、
「まずは、英文法をきちんと学習してから」などと言われていたら、
途中で嫌になって止めてしまっていたと思うんですね。
ですから、私は、英語学習者が100人いたら、
100通りの英語学習法があってもよいのではないかと思います。
自分に合った方法で、楽しみながら、英語学習を続けていくことが
何よりも重要なことなのではないでしょうか。
たまたま、私の場合は、この「多読」という方法が性に合っていたわけで、
そこから、英語学習を始めて、それを継続してきたことが、
良かったのではないかなと思います。
ですから、なかなか英語が上達しないと悩んでいる方がいたら、
まずは、何でもいいから、自分の好きなことから始めてみるとよいと思いますよ。
例えば、本を読むのが好きな人は、英語の本の「多読」から始めてみたり、
また、海外のドラマや映画が好きな人は、
とにかくたくさんの海外ドラマや映画のDVDを見て、
リスニング力を鍛えてみるとか、
人それぞれ、いろいろな学習法があるのではないでしょうか。
私の場合は、「多読」を続けてきたおかがで、
今では、海外ミステリなどが、日本語に翻訳されるのを待つことなく、
海外で発売されてすぐに購入して読むことができるようになりました。
特に、シリーズものの場合、なかなか日本語の翻訳版が発売されなくて、
続きが読みたいのに読めないというイライラを
経験しなくてもよくなったのは本当にうれしいことですね。
今回は、いろいろと前置きが長くなってしまったので、
この辺で終わりにしようと思いますが、
次回からは、私がどうやって、「多読」を続けて、
英語の本を英語のまま理解できるようになったのか、
というお話をしてみようかと思います。
そして、興味のある方に、参考にしていただければ、大変うれしいです^^
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