「多読」入門:私が英語100万語を達成した方法 その2

前回、「多読」をすると、英語を英語のまま
理解できるようになるということをお話しましたが、

今回は、実際に、私がどうやって「多読」を続けてきて
英語を英語のまま理解できるようになったのか
ということをお話したいと思います。

まず、「多読」を続けていく上で重要なことは、
やはり、楽しみながら「多読」をするということでしょうね。

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、
自分が好きなことというのは、楽しくて飽きないから、
それを続けることが苦ではなく、いつまでも続けられますよね。

ですから、まずは、自分のレベルに合わせて、
自分が面白いなと感じることのできる本を選ぶことが重要になります。

ここで、どんな本が自分のレベルに合っているのか分からないし、
どんな本があるのかも分からないという方は、
英語多読完全ブックガイド[改訂第3版]」を
参考にしてみるとよいかもしれません。

読みやすさレベルを6段階に分けて、
レベルごとに特におすすめの本がピックアップされていて、
表紙写真やページサンプル、あらすじ、読者の感想付きで
詳しく紹介されているので、「多読」を始めてみたいけど、
どれから読んだらいいのか分からないという方は、
特選本の中から選んで読んでみるのも1つの方法ですね。

私が、初めて「多読」を始めた頃に読んだ本は、前にも紹介した
Arnold Lobel(アーノルド・ローベル)の「がまくんとかえるくん」シリーズ
Frog and Toad Are Friends」(ふたりはともだち)や
Beatrix Potter(ビアトリクス・ポター)「ピーターラビット」シリーズ
The Tale of Peter Rabbit」(ピーターラビットのおはなし)などの絵本で、

その次が、「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」の
作者たちが書いた「Big Fat Cat and The Mustard Pie」などの
「Big Fat Cat」シリーズでした。

こちらの本は、日本の作家によるオリジナルの絵本で、
かなり感動的なお話なんですよね。
英語もそれほど難しくないので、「多読」を始める頃に
読んでみるとよいかもしれません。

また、巻末にちょっとした英文法の解説みたいなものが載っていて、
それも英語の授業で習うような堅苦しい英文法の解説ではなくて、
色分けしたり、図解入りで分かりやすく解説されているので、
どうしても本書の内容を英文法的に理解したいという方には便利ですし、
日本とアメリカの文化の違いみたいな話も載っていたりして、結構為になります。

そして、前回もお話したように、「多読」をし始めた頃に、
英語の絵本を読んだことで、英文を読んだ時に、
それを日本語に訳したりしないで、
英文で描かれていることをそのままイメージ化して、
英語を英語のまま理解するという習慣を身に付けやすかったように思います。

そして、「Big Fat Cat」シリーズとほぼ同時に、
Charlie and the Chocolate Factory」(チョコレート工場の秘密)で
有名なRoald Dahl(ロアルド・ダール)の本など、
いわゆる児童書で面白そうだなと思ったものを読み進めてみました。
Matilda」(マチルダは小さな大天才)などは、
大人が読んでも面白かったですね^^

その後は、もうかなり「多読」の実力も付いてきているので、
レベルに関係なく、読みたい本を選んで読むという感じになってきました。

例えば、Stephen King(スティーブン・キング)の「Different Seasons
ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編
スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編)や
Jeffery Deaver(ジェフリー・ディーヴァー)の
The Bone Collector
ボーン・コレクター〈上〉ボーン・コレクター〈下〉)など
映画の原作になった本を読んだりしました。

これらの本などは、日本語訳のものを前に読んでいたんですが、
やはり、原書で英語のまま読んだ方が何倍も面白かったですね。

こんな感じで、とにかく自分が面白いと思うような本ばかりを選んで
読んでいくので、全然飽きるということがなく、むしろ、
続きが気になるのでどんどんページをめくって
読み続けていくうちに「英語100万語」を達成してしまったという感じです。

ここで、私の経験から、「多読」を続けるために、
必要だと思うことをいくつか挙げてみますね。

「辞書は引かない」「分からないところは飛ばす」「つまらなければやめる」
 という多読3原則を守ること

これは基本ですね。
この多読3原則を守ることは、それほど難しくないと思います。

学校の英語の授業で習った「返り読み」をしないこと

これは、学生時代の習慣で、最初の頃は、ついついやってしまうんですよね^^

この「返り読み」をやっていると、読書のスピードも落ちますし、
「返り読み」をしながら、日本語に訳してしまう癖が抜けないんですね。

ですから、「多読」をする場合には、この「返り読み」をしないで、
英文を前から後ろへ真っ直ぐ、順番通りに読んでいくことが
必要なんじゃないかなと思います。

毎日、決まった時間に「多読」をする

これは、「多読」に限らず、何かを続けていく場合に、効果的な方法ですよね。

例えば、毎日30分「多読」をしようと思ったら、

・朝起きたら、30分「多読」をする
・お昼休みに、30分「多読」をする
・寝る前に、30分「多読」をする

という感じで、いつ「多読」をするのか、その時間帯を固定してしまって、
その時間帯には、最低でも30分は「多読」をするという習慣をつけてしまうと、
後はさほど苦労することなく、「多読」を続けていくことができると思います。

私は、毎日寝る前に最低でも30分は「多読」をすると決めていたんですが、
だんだん読んでいる本が面白くなってくると、早く続きが読みたくて、
30分どころか、1時間、1時間30分という感じで、
「多読」の時間が増えていってしまって、
次の日に寝不足になってしまうということが、結構ありました^^

こんな感じで、私は「多読」を続けていって、
最初は本当にできるのかなと半信半疑だった「英語100万語」を
知らないうちに達成してしまっていたというわけなんです。

そして、「多読」を続けていくうちに、
英語が苦手だった学生時代の苦い思い出も何となく薄れていったように思います。

こうなってくると、現金なもので、俄然、英語学習に力が入ってくるんですよね。
以前は、あれほど嫌いだった英単語の学習や英文法をやってみようかな
と思い始めたんです。

次に、そんな話もしてみたかったんですが、
今回、ちょっと長くなってしまったので、
そのお話はまた次回にしたいと思います。

海外ミステリ好きの方は、この本を参考に、
「多読」を始めてみるとよいかもしれませんね。
   ↓

ミステリではじめる英語100万語 (めざせ!100万語)

中学1年生レベルの英語力で読める幼児・児童向けから、
英米高校生レベルの英語力を要する本格ミステリまで8レベルに分け、
あらすじや作家情報等が紹介されているので、
自分の合ったレベルの本を選んで読んでみると面白いのではないでしょうか。

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